脂漏性皮膚炎の治し方を頭皮ケアから考える(シャンプー・ドライヤー)

粘土のお医者さん

以前の記事「脂漏性皮膚炎の治し方をシャンプー選びから考える」では、脂漏性皮膚炎患者におすすめのシャンプーと、使うべきでないシャンプーについてまとめました。

それに引き続き、当記事では、脂漏性皮膚炎対策を念頭においた頭皮ケアの仕方(シャンプーの仕方・ドライヤーの使い方)についてまとめていきます。

脂漏性皮膚炎の対策を意識したシャンプーの仕方

脂漏性皮膚炎の対策を行う上で重要になるのは、1.頭皮を清潔に保つ事と、2.頭皮に必要以上の刺激を与えないことです。

これはシャンプーにもドライヤーにも共通しています。この2点を踏まえてどんな頭の洗い方をすべきかを考えると、以下の8点がポイントになってきます。

  • 刺激の少ないシャンプーを選ぶ
  • お湯の温度を高くしすぎない
  • シャンプー前にしっかりとお湯で頭を洗う
  • 適切なシャンプー量とシャンプー時間を意識する
  • 洗髪の際に爪を立てない
  • 前頭部・頭頂部をしっかりと洗う
  • 頭皮にシャンプーが残らないようしっかり洗い流す
  • シャンプーの回数は1日に1~2回

刺激の少ないシャンプーを選ぶ

頭皮への刺激はフケの発生の原因となります。

すでに脂漏性皮膚炎がある程度進行し、炎症 などが起こっていた場合、その症状を悪化させる可能性があります。刺激の強いシャンプーは極力避けるようにしましょう。

脂漏性皮膚炎の患者が使ってはいけないシャンプーの代表格は石油系シャンプーです。シャンプー容器の裏面の製品表示を見たときに、「ラウレス硫酸」「ラウリル硫酸」が含まれているものが、これに当たります。

石油系シャンプーは洗浄力が強く、皮脂を必要以上に取り過ぎてしまう特徴があります。脂漏性皮膚炎患者からは敵対視されることの多い皮脂ですが、その量があまりに減少してしまうと、皮脂を保護するものがなくなり、トラブルに直結しやすくなります。

脂漏性皮膚炎対策において、シャンプー選びは重要性の高い要素です。石油系シャンプーが頭皮の健康によくない理由や、どのようなシャンプーを選ぶべきかについては、以下の記事でまとめています。参考にしてみてください。

脂漏性皮膚炎の治し方をシャンプー選びから考える

適温のお湯で頭を洗う

洗髪をする際の理想的なお湯の温度は、38〜42度程度だと言われています。

頭を洗うときのお湯の温度が高すぎると、皮脂を必要以上に取り過ぎたり、頭皮を乾燥させたりしてしまうため、フケを悪化させる原因になってしまいます。

また、温度が低すぎるのも、汚れの落ちが悪くなるのであまりよくありません。

洗髪は、適度な温かさのお湯で行うようにしましょう。

シャンプー前にしっかりとお湯で頭を洗う

髪をちょっと濡らしてすぐシャンプーをつけてしまうのは、あまり理想的なシャンプーの仕方とは言えません。

まずはお湯でしっかりと頭皮を洗い、髪をほぐしてから、シャンプーをつけるようにしましょう。その方が、少ないシャンプーで泡立たせることができ、あまりゴシゴシしなくても汚れが落とせるようになります。

目安としては、2分程度のお湯での洗髪を心がけましょう。長いと感じるかもしれませんが、お湯だけでも2分しっかりと洗えば、髪に付着したホコリや汚れ、ワックスやスプレー等の整髪料を十分に落とすことができます。その仕上げとして、シャンプーでの洗髪をしていきましょう。

適切なシャンプー量とシャンプー時間を意識する

一般的に、適切なシャンプー量は500円玉程度だと言われています。手のひらの上で、シャンプーの液が薄く広がったときに、500円程度の大きさになればいいということです。

お湯での洗髪で充分に汚れを落とすことができていれば、この量のシャンプーでも充分に泡立ってくれます。シャンプーの原液をそのまま頭皮に触れさせるのは刺激が強いので、手のひらでしっかりと泡立ててから頭に持って行きましょう。

適切なシャンプー時間は、3分程度。こちらは意外と長いと感じる方もいるのではないでしょうか。じれったく感じるかもしれませんが、ゆっくり丁寧に、ムラのないように洗ってください。

洗髪の際に爪を立てない

洗髪の際、爪を立ててしまうと、頭皮が傷つく原因になります。皮脂が削げ落ち、毛根に負荷がかかり、傷ができれば、黴菌の進入口ができてしまいます。

洗髪の際は爪を立てず、指の腹で頭皮を揉むように洗いましょう。必ずしも、ゴシゴシ洗わなければしっかりと汚れを落とせないというわけではありません。

頭を洗う際に、頭皮を寄せたり離したり、指先で軽く回すようにしたりしてマッサージを行うと、頭皮の血流がよくなり、頭皮の隅々まで栄養を行き渡らせることができます。

前頭部・頭頂部をしっかりと洗う

皮脂の分泌が多い場所として、前頭部・頭頂部が挙げられます。このあたりは特に入念に洗うようにしましょう。

毛穴に皮脂が詰まったままでいると、細毛や抜け毛の原因になります。前頭部・頭頂部が薄毛の部位となりやすい理由には、皮脂分泌が盛んであることも一枚噛んでいます。

頭皮にシャンプーが残らないようしっかり洗い流す

シャンプーの洗い残しは、かゆみや抜け毛、頭皮のニキビ、地肌の炎症などの原因になります。当然、脂漏性皮膚炎の対策を考える上でもよくないので、しっかりと洗い流すようにしましょう。

目安としては、2分程度。これも長く感じるかもしれませんが、ちょっと長いくらいがちょうどいいです。さっと流す程度では、頭皮に付着した洗浄成分を洗い流すことはできません。

シャンプーの回数は1日1~2回

フケが多く出るからといって、1日に何度もシャワーをシャンプーをするのはあまりよくありません。皮脂を取りすぎてしまう原因になります。

皮脂が多すぎることは確かに問題ですが、減りすぎるのも問題です。皮脂は本来、雑菌や紫外線から頭皮を保護する役割を持つものです。これが減りすぎると、頭皮が無防備になり、トラブルが起きやすくなります。

基本的に、シャンプーは1日1回すれば大丈夫です。夏場など、どうしても汗や油が気になる時は、なるべくシャワーで済ませましょう。

朝シャンはNG

寝る前の入浴を省略して翌朝に持ち越す「朝シャン」は、頭皮の健康を考える上ではNG。1日の活動で溜まった汚れはその日のうちに落とすのが基本です。

頭皮が汚れたまま寝るのは、カビや雑菌に対して「私の頭で好き勝手やってください」と言っているようなものです。

脂漏性皮膚炎の対策を意識したドライヤーの使い方

続いて、ドライヤーの使い方をまとめていきます。脂漏性皮膚炎の対策を意識した場合、ドライヤーを使う上でポイントとなるのは以下の3点です。

  • ドライヤーをかけるときの距離を考える
  • ドライヤーの温度を考える
  • 髪の毛が濡れたまま放置しない

ドライヤーをかけるときの距離を考える

上でも書きましたが、脂漏性皮膚炎対策において重要となるのは、頭皮に刺激を与えないことです。

ドライヤーをかける際、吹き出し口を頭に近づけてしまうと、熱風がダイレクトにあたり、頭皮が乾燥したり傷んだりする原因になってしまいます。吹き出し口と頭のあいだにはある程度の距離をとるようにしましょう。

美容師さんがよくするように、ドライヤーを細かく左右に振りながら頭を乾かすのも効果的です。熱が拡散するため、頭皮にかかる負担を減らすことができます。

ドライヤーは可能な限り冷風を使う

ドライヤーをかける際、なるべく冷風を使った方が頭皮には優しいです。

ただ、最初から最後までをすべて冷風で乾かそうとするとかなり時間がかかるため、あまり現実的ではありません。

熱風でサッと乾かして冷風で細部まで乾かす、というような使い方をするのが理想的ですね。熱風を使う時間は可能な限り短くしましょう。

髪の毛が濡れたまま放置しない

濡れた頭は、雑菌やカビの活動を活発化させます。濡れた髪の毛を放置して自然乾燥させるのは、頭皮の健康を考える上ではNG。髪の毛が濡れたまま寝てしまうのはハッキリ言って最悪です。

入浴後は、必ずドライヤーを使ってきちんと頭を乾かすようにしましょう。

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