脂漏性皮膚炎の治し方を食べ物から考える

ああうう

脂漏性皮膚炎と生活習慣には密接な関係があります。

一口に生活習慣と言ってもその意味は多岐にわたりますが、中でも食事は、生活習慣において大きな割合を占めるものです。食べるものによって頭皮の健康状態が左右されると言っても、過言ではないでしょう。

そこで今回は、脂漏性皮膚炎の治し方を食べ物の観点からまとめてみたいと思います。

前提知識

本題に触れる前に、脂漏性皮膚炎について簡単におさらいしておきましょう。

脂漏性皮膚炎は、以下のような流れで発症します。

  1. 皮脂の過剰分泌
  2. 皮脂を餌とするマラセチア(頭皮のカビ)が増殖
  3. マラセチアのはたらきにより脂肪酸が発生
  4. 脂肪酸が頭皮を刺激して炎症が起こる

だいぶざっくりと説明していますが、脂漏性皮膚炎はだいたいこのような流れで生じ、時間の経過とともに少しずつ悪化していきます。

脂漏性皮膚炎について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

脂漏性皮膚炎とは? (症状・原因・対策について)

前提知識2

「脂漏性皮膚炎によく効く食べ物」というものは存在しません。そのため基本的には「脂漏性皮膚炎を悪化させる食べ物」を食生活から取り除いていくことが、食べ物の観点から行う脂漏性皮膚炎対策になります。

脂漏性皮膚炎を悪化させる食べ物

以下の食品が、脂漏性皮膚炎を悪化させると考えられています。

  • 砂糖
  • 炭水化物
  • 脂質
  • アルコール
  • コーヒー
  • 香辛料

もちろん、これらの食品のうちいくつかは、日常生活には欠かせないものです。

悪いのはこれら自体ではなく、これらを過剰摂取すること。これは、どんな食品に対しても言えることですね。

なぜ、これらの食べ物が脂漏性皮膚炎を悪化させるのか

では、本題に触れていきましょう。

なぜ、上記の食べ物が脂漏性皮膚炎を悪化させるのか。まずは砂糖から触れていきます。

砂糖はマラセチアの増殖を促す

脂漏性皮膚炎の発症の一端を担う頭のカビ、マラセチア。

砂糖・炭水化物・脂質の過剰摂取は皮脂の増加につながるので、結果的に、マラセチアの増加を促すことになります。

砂糖は、アンドロゲンと呼ばれる男性ホルモンの増加を促し、アンドロゲンの増加は皮脂の分泌量を増やします。

また、砂糖・炭水化物・脂質は、皮脂の中に含まれるトリグリセリドの分泌量を増やします。トリグリセリドは脂質の中でも特にマラセチアのエサとなる成分です。

エサが増えれば、当然マラセチアの増殖は盛んになります。

甘いもの摂り過ぎや、ご飯やパンの食べ過ぎ、脂っこいお肉などの食べ過ぎは頭皮にとってよくない、ということですね。他の食品とのバランスを考えて摂取するようにしましょう

砂糖・炭水化物・脂質はビタミンを大量消費する

ビタミンは、脂漏性皮膚炎対策の対策にかかせない栄養素です。

脂漏性皮膚炎の治療のために医者に行くと、塗布薬(ステロイド)か、内服薬(ビタミン剤)を処方します。丁寧に診察してくれる医師であれば、日々の食生活におけるビタミン摂取の大切さを説いてくれるでしょう。脂漏性皮膚炎とビタミンは、切っても切り離せない関係にあります。

砂糖・炭水化物・脂質が、脂漏性皮膚炎を悪化させる原因とされるのは、これらの成分を分解する時に、体内のビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養素を大量に消費するためです。

ビタミンB、C、Eは役割こそ違えど、フケ予防には欠かせない栄養素です。これら成分が不足することは体の免疫低下にもつながり、マラセチアが作り出す脂肪酸に対する頭皮の抵抗力を低下させ、炎症が悪化する原因になります。

アルコール・コーヒー・紅茶は体の水分レベルを下げる

アルコール・紅茶・コーヒーは利尿効果が大きく、体の水分レベルを下げるため、頭皮の乾燥の間接的な原因になります。

特にアルコールの中でも砂糖や炭水化物の含有量の多いビール・日本酒・シャンパン・カクテルなどは、 利尿だけでなく、上記した2つの理由によりフケを悪化させます。これらが好きな方は注意する必要があります。

香辛料だけでなく・コーヒー・砂糖も刺激物

頭皮にとって刺激になる食べ物というと、まっさきに思い浮かぶのは辛いものでしょう。特に、キムチなど唐辛子がふんだんに使われたものは、頭皮への刺激が強く、皮脂の量を増加させる(マラセチアのエサを増やす)と考えられています。

また、意外なところでは、コーヒーや砂糖も刺激物になります。コーヒーの方は「飲み過ぎ注意」などという表記をしばしば見かけるのでいくらか刺激物としての認知度もあるようですが、砂糖が刺激物であることをちゃんと認知できている方は、まだまだ少ないです。

ただ、いくら刺激性があるからといって、これらの刺激性のある食品をまったく極端に減らした方がいいかというと、そんなことはありません。記事中何度も書いていますが、あくまでいけないのは、過剰摂取です。

まとめ

今回は、脂漏性皮膚炎の治し方を食べ物から考える、というテーマで記事を書いてきました。

結論から言うと、食生活が脂漏性皮膚炎の直接的な原因になることはありませんが、摂取する栄養素に偏りがあると少なからず影響が出るということになります。

頭皮は体の一部ですからね。偏った食生活が体の健康を損ねる原因となることを考えれば、その理屈もイメージもしやすいかと思います。

今回は、脂漏性皮膚炎を悪化させる原因となりうる食べ物を挙げてきましたが、これらを食生活の中から徹底的に排除するというのも、また別の意味で食生活に偏りを持たせることになるので、おすすめできません。適度に摂取すれば、砂糖も脂肪もアルコールも、体に害を成すものではありませんからね。

「脂漏性皮膚炎を悪化させる食材を避ける」という受け身な対策ではなく、もう少し積極的に対策していきたいと考えるのであれば、現代人に不足しがちなビタミンBをサプリメントによって補ってみるといいでしょう。

皮膚科に行けばビタミン剤をもらうこともできますが、市販のものでも代用が効くので、そこは好きな方を選んでみてください。

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